午前、大洲市での弔問に出席。午後、県民相談と党務打合せ。 活動について綴れない日は、読書ネタ、というわけで、先週読んだ1冊。 ��官僚国家の崩壊」。著者は、自民党衆議院議員・中川秀直氏。 何かとその出版の思惑について、マスコミで取りざたをされているようだが、ともあれ一読。 結論として、私が理解したのは。 明治以降、実質的に官僚が支配してきた、わが国の、いわゆる官僚国家体制は、 政治との激しい抵抗・攻防の末、やがて終焉を迎えるであろう、いや終焉させなければならない、という彼の決意と覚悟であった。 驚いた。 自民党から、このようなメッセージが発信されること自体、一昔前ではありえなかった、と思うのは私だけだろうか。 もちろん、各論レベルでは容認できない主張も、ある。 特に、単純小選挙区制の導入については、私たち公明党としては反対だ。 三乗の法則が働く中で取り残される民意をどうするのか、本当に二大政党制でよいのか、という命題に対して、 まだ、十分にして決定的な、国民の合意が得られていない、と思うからであり、議論として本末転倒、と思うからである。 がしかし。 官僚主導から政治主導、中央集権から地方分権へ、大きな政府から小さな政府、という彼の文脈は、国民の空気をちゃんと読めているな、と思う。 日々の草の根対話で、庶民の皆様からお伺いするのは、そのことに他ならない。 ちなみに、本書のキーワードは、劣化したエリートによるステルス複合体、であり、それら勢力に対する戦闘メッセージ、が主題である。 言い方を変えると、透明化による政治のイノベーションだが、この流れは歴史的にして、不可逆の流れと私は確信する。 透明、ウェルカム。そして、政治の意思決定はすべからく、国民にあるということ。 この当たり前が、当たり前に行なわれる時代と状況を、私たちは、立場を超えて実現しなければならない、 と思うばかりである。そしてそれは、まず足下からと銘記し、取り組んでまいりたい。