さて、今回の上京、である。 自分にとって、予想以上に中身が濃いものとなった。 ということで、しばらくにわたり綴りたいと思うが、 今日は、昨日の“谷中”界隈の訪問について。 初めて訪れる台東区・谷中というのは、いわゆる、下町であった。 駅前から少し足を踏み入れると、昭和の時代が匂ってくるどころか、古い町並みや寺院が、江戸の情緒さえ感じさせる、庶民の町であった。 ここを訪ねたのは、先日、代表質問でも取り上げさせて頂いた、㈱玄 代表取締役の政所利子氏との再会が目的であった。 ��先日の話というのはこちら⇒ http://homare.i-yoblog.com/d2008-01-30.html ) 予定の時間より早く到着したため、しばらく、界隈を散策してみた。心地よい、路地空間。 10数年前、NHK連続テレビ小説“ひまわり”(女優・松嶋菜々子さん主演)の舞台となった「谷中銀座」を歩く。 平日の夕方とはいえ、お客さんの数はかなり多く、しかも、ずいぶんシニアが多いな、という印象を持ったが、各店の品揃えを見て納得した。 その通り、メインターゲットは、シニア、なのであった。 従って、視覚的にも機能的にも、高齢者に優しいバリアフリーが商店街全体に施されているのである。 その一方で。 各店共通の庇(ひさし)や軒先灯と、個性あふれる手彫りの木製看板で調和が図られた、郷愁あふれるレトロな空間は、私たちの年代までも主要な顧客として誘引するのである。 戦後、数度の整備を重ね、今もなお活性化する商店街。全国から視察が絶えないということも、頷けたのである。 さて、政所氏である。時間の関係から、谷中から急ぎ足で2駅ほど移動し、上野界隈での再会となった。 挨拶がわりの近況交換のあと、いきなり、地方分権についての逆質問を頂く。本当は、地域活性化について先日の話の続きを伺いたかったのだが。 で、地方分権の結論からいうと、是か非かというよりも、これは必然であり、世界と歴史の流れそのものではないだろうか、ということと、 そのためには価値観の転換が必要で、経済的、精神的、世代間的にも痛みを伴う、そのプロセスをどのように合意し乗り越えるか、というのが直面する現実課題だ、というのが私の意見であった。 なるほどそうならば、と政所さんは言われた。 地方分権と、真の政治改革は、地方からその潮流を起こせるし、起こすべきであり、その情報発信と、潮流の最初の一波は、あなた方、地方の若手政治家がなすべきだ、と。 例えば。 道路特定財源の暫定税率の廃止でそれほどまでに地方が困るなら、なぜ、地方議員は東京に総結集して、街頭に立ち、訴えなかったか。 世論は、その気になれば、作れるのだ、と。 バシーン、と音が出るほどの衝撃を覚えた。今まで考えたこともなかった視点を、教えて頂いた。 地域活性化を求めての再会は、期せずして、自身の活性化への貴重な示唆を得る邂逅、となった。 それは、そうなのであって。 政所氏の知見と影響力は国レベルであり、現在、国交省のY?KOSO! JAPAN 大使として、観光立国日本の構築にご尽力されている方なのだから。��ご参照URL⇒ http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010117/01.pdf ) 1時間強の貴重なお時間を割いて頂き、様々なご教授に感謝しながら、次回までの自身の成長を心に期して、次の訪問先へと別れた。 先日、綴らせて頂いた通り、私の本年度のテーマは、“拡げる” だ。 若輩と浅学を自覚するがゆえに、貪欲に。愛媛の生活課題解決のために、県内も県外も。 求めて歩き、動いて学び、そして、議会活動に、現実の県民生活に、フィードバックしてまいりたい、と思う。 ��写真は、谷中銀座の風景。)