今日は、年度末。区切りの日、である。 道路特定財源の暫定税率が、今日で切れる。その是非や影響については、この間、何度も綴ってきた通りだ。 悲喜交々の混乱が、次の政局にどのように展開していくか、感情を整理しながら、しっかりと注視してまいりたい。 が、さて。 悲喜交々といえば、この日で退職される皆様である。 午前中から、県庁内のあちこちで、退職される先輩方の送別のセレモニーが続いた。 そして、14:00から県庁正面玄関にて行なわれた、吉野内副知事のお見送りには、私も加わらせて頂いた。 いうまでもなく、副知事は。 加戸県政発足以来の9年間を、教育長、副知事と、知事の重要なパートナーとして、その重責を全うされた方である。 そして、そのお人柄であろう、これでもか、というくらいの職員の皆様が、十重二十重に副知事を取り囲み、尽きぬ拍手を送られていた。 1人ももらすまい、というほどに、あちらに馳せ、こちらに向かい、最後のお別れを行なう副知事を目で追いながら。 縁の下の力持ち、の一言ではとても納まらない、そのご苦労の壮絶に、思いを馳せながら。 私は、ただただ、感謝の気持ちで一杯になった。 その後、恐縮にも、私たち議員の元にもお越しになられ、私も、ありがとうございました、との心からの御礼の言葉と、新たな決意を込めて、がっちりと握手させて頂いた。 その手は、眼差しとともに柔らかく、温かかった。 世の中は出会いと別れ、と人はいう。ならば、1つ1つの出会いに感謝、別れにも感謝、でまいりたい。 さあ、明日からは、新年度。新たな出会いを、1つでも貪欲に広げ、1つ1つ大切にしてまいりたい。 そして、駆け出し2年目を飛躍できるよう、心機一転、スタートさせたい、と思う。 ��先日、伊予市で見つけた海鳥。ひとり、悲喜交々を思うか。)
めざしたのは、化粧筆のエルメス。20年かけてそれを実現されたのは、「白鳳堂」高本和男社長。 日経ベンチャー4月号の、特集記事である。ここにも、揺るぎない信念の人がいた。 広島県の山あい、熊野町にある高級化粧筆メーカー「白鳳堂」は、なんと、世界シェア約5割、である。 ��ご参照URL⇒ http://www.hakuho-do.co.jp/index.html ) 確かに、もともと同町は、書筆や絵筆の産地であり栄えた、筆の町ではあった。が、それだけの理由で、世界ブランドになれるものではあるまい。 ある時期、完全に行き詰まってしまった。旧来のビジネスモデルが通用しなくなったのである。 そして、その困難の中から、挫折を経て、あらたなビジネスの構想が浮かんだ、という。 それは、まだ誰も手のつけていない、筆職人による高級化粧筆、という分野だった。世界に開かれた、新たな市場、の発見である。 “自社の作った化粧筆を、エルメスのような世界ブランドにするのだ”、という彼の信念は、このとき生まれたといってよい。 以来、質で勝負、とばかり。いい筆を作る、いい筆を残す仕事に、ひたすら没頭したという。 手間隙かけて、手作業で作り上げた化粧筆には、絶対の自信を持ちつつも、見たこともない高級価格に、商談は空回り、難航の連続だった。 が、その価値が受け入れられる、新たな市場は必ず創り出せる。との確信で、あとは電光石火の行動あるのみ。 といっても、それは高本社長だからこそ可能であったろう。 アメリカに飛び、カナダに飛び、後の飛躍の橋頭堡となる、メークアップアーティスト、化粧品メーカーへの売り込みに次々成功していった。 そして、20年かけて、世界の「白鳳堂」となった。昨年度の売上実績は、15億円である。 次は、愛媛の山里から、海原から、世界へ、だ。 そのために政治ができること、私のすべきこと。日々、県下を動きながら、考え続けてまいりたい、と思う。 ��写真は、日経ベンチャー4月号より)
目覚めると、外は快晴。今日は、久万高原町にて街頭遊説の日。 早朝の三坂道路は、スイスイだ。 到着後、準備を終えて、9:00。党員の皆様と共に、国政報告の第一声。 混迷を深めるねじれ国会の中で、私たち公明党が勝ち取った実績のいくつかについて、お訴えをする。 何といっても、県下で最も高齢化率の高い同町である。 医療については最大の関心分野であろうとのことから、まずは、4月から始まる後期高齢者医療制度から、ご報告をさせて頂いた。 なぜ導入されるのか、そして導入後、何がどのように変わるのか。その新たな制度の概略と、 そして、私たち公明党の目線がどこにあったかを、なるべく具体的にお訴えさせて頂いた。 次に、2月に発表した、救急医療情報システム整備法案骨子について。 これは、いわゆる、救急患者のたらい回しの根絶をめざす法案で、全国3,000余名の公明党議員が、視察調査を重ね、まとめたものだ。 そして、今後。 与党プロジェクトチームを設置し、党派を超えて成立をめざしていくということ、 調査結果を踏まえ、さっそく新年度予算に、医師・医療スタッフ不足対応に161億円の予算が盛り込まれたこと、 など、着々と法整備が進みつつあることをお訴えする。 ほかにも、4月から始まる医療・福祉分野の実績は、まだまだある。 たとえば、高額医療・高額介護合算制度のこと。 これは、それぞれ定められている自己負担限度額を、新たに合算限度額を設定することにより、自己負担が大幅に軽減されるというものだし、 リンパ浮腫治療用の、医療用サポーター購入費の保険適用のこと。 これは、全国に10万人以上いるといわれる、リンパ浮腫という難病患者には大きな朗報となるに違いないし、 医療保険者に対する、特定健診・特定保健指導が義務づけられることにより、メタボリックシンドロームと生活習慣病の予防・減少の取組みが進むこと、など。 私たちは、庶民の生活に直結した分野で、この間に。これだけのことを実現させて頂いたという事実を、思い切り、お訴えさせて頂いた。 国民生活は、ガソリンだけではないのだ。 停滞した1ヶ月の間に、やろうと思えば、与野党でいくつの法案が作れただろう。本当に、生活第一の視点があれば、どれほど、国民生活は前に進めただろう。 限られた時間いっぱいに、広大な久万高原町を走りに走った。走るほどに、お訴えするほどに、私自身の決意もまた、塗り固められていった。 終日、マイクを握りながら、汗ばむほどの陽気に。 小高い山林から、畑から。農作業の手を休めながら、動かしながら。 たくさんの方々に笑顔で見守って頂き、心から感謝である。 そして。お忙しい中を、分担しながらお手伝いをくださった党員の皆様に、心より御礼申し上げたい。