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感染症対策について

感染症対策について - 質問 -

感染症対策についてお伺いいたします。

本年3月、アフリカギニアで集団発生したエボラ出血熱が、猛威を振るっています。致死率は50%、この史上最悪と言われる感染症による死亡者数は、9月7日時点で2,218名に上っています。先月には、WHO世界保健機関から、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態宣言が出されたところであります。

アフリカでは過去に何度か発生したエボラ出血熱ですが、いずれも人里離れた地域であったため、感染はさほど広がらずに済みました。しかし、今回は違います。ギニアの首都コナクリなど人口が集中する都市部でも流行していることや、医師・看護師など医療従事者の感染も拡大していることなどから、深刻な危機感が全世界へと広がっているのであります。

そこで、お伺いいたします。

県では、猛威を振るうエボラ出血熱の現状をどのように認識し、本県への侵入防止にどのように取り組んでいるのか、お聞かせください。

そもそも感染症とは、ウイルスや細菌などが体内に侵入、増殖し、さまざまな症状の不調を生じさせるものですが、目に見えない敵との戦いだけに、その防止対策には困難が伴います。

そうした感染症が最近とみにふえてきているのではないかと危惧するのは、決して私だけではないでしょう。地球温暖化による生態系の変化やシームレスな国際間の移動を可能とするボーダーレス社会への変遷など、さまざまな原因が指摘されておりますが、いずれにしても、想定外の感染症がいつどこで起こらないとも限らないのであります。

例えば、直近だけでも、7月から8月にかけて、沖縄で男女17人の結核集団感染がありましたし、埼玉県で10代後半の女性が70年ぶりとなるデング熱に感染し、その拡大は、本県を含め、今なお、全国に広がっています。

また、本年8月には、本県宇和島保健所と八幡浜保健所管内で、男女3人がマダニによる重症熱性血小板減少症候群SFTSに感染し、うち70代の男性1人、女性1人が死亡するという痛ましい出来事がありました。

特にSFTSに関する本県の発症数は多く、しかも年々ふえています。累計数は現在20例で、全国1位となっており、喫緊の対策が求められることは言うまでもありません。

県では、ホームページ等で、SFTSの発生状況を初め、症状や予防方法などを発信するとともに、県民、医療関係者などへ注意を呼びかけているところと承知しております。

そこで、お伺いいたします。

例えば、ウイルスを媒介するマダニの分布調査を行い、ホットスポットのような生息が集中するエリアがあれば果敢に駆除に動くなど、今後、より積極的な感染封じ込め対策をとるべきと思いますが、県内で年々増加するSFTSの発生状況について、県は、どのように認識し、今後、どう対応するのか、御所見をお聞かせください。

御清聴ありがとうございました。

感染症対策について - 答弁 -

答弁:保健福祉部長

続きまして、感染症対策につきまして、エボラ出血熱の侵入防止に対する取り組みについてお答えをさせていただきます。

西アフリカで発生しているエボラ出血熱による死亡者は、この1カ月で倍増するなど、感染拡大が続いておりまして、憂慮すべき事態と考えておりますが、患者はギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国に集中し、現時点では日本での発生は確認されておりません。

エボラ出血熱は、患者の体液などに触れることで感染いたしますため、咳などを介して感染するインフルエンザ等と比べて、一般旅行者が流行地域で感染するリスクは低いとは言われておりますが、県としましても、万一に備えた水際対策が必要と認識しておりまして、検疫所からの早期の情報提供と関係機関との連携が重要と考えております。

エボラ出血熱のような接触による感染症は、速やかな隔離が最も重要であり、検疫所では、流行国からの入国者について、入国時の健康調査で症状が見られた場合には、検疫法に基づいて直ちに隔離し、指定された医療機関に搬送することとしておりますことから、本県におきましても、国、検疫所、医療機関等と十分に連携して、県内で患者が発生しないよう、水際対策に万全の態勢で臨みたいと考えております。

続きまして、マダニによるSFTSについてお答え申し上げます。

本県でのSFTS、重症熱性血小板減少症候群につきましては、平成25年2月に患者が確認されて以来、本年9月7日までに患者20人、うち8人の死亡届け出があり、患者数、死者数ともに全国最多となったことから、危機感を持って対応しているところでございます。

SFTSウイルスを媒介するマダニは、イノシシや鹿などの野生動物に付着して広範囲に移動しますことから、ホットスポットのような集中するエリアを特定することは難しく、駆除につきましても広域に及び、他生物への影響も大きいことから極めて困難でございまして、また、SFTSは、現在、ワクチンなど感染を防ぐ有効な手だても確立されておらず、現時点におきましては、マダニにかまれないことが唯一の予防策と言うほかはございません。

このため、県では、肌を出さないなどの対策につきまして、機会あるごとに市町の広報紙等への掲載を依頼いたしますとともに、犬などのペット飼育者に対し、散歩後のブラッシングやマダニ駆除剤の適正使用など、マダニを付着させないよう注意事項を周知しているところでございまして、今後とも、市町や関係団体と連携しまして、保健所が実施する研修会等の情報提供の機会をふやすなどして、引き続き積極的な注意喚起に努めていくこととしたいと考えております。 以上でございます。