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水問題について(2015年9月定例会)

水問題について - 質問 -

水問題についてお伺いいたします。

このことについて本年8月6日、中村知事から西条市、松山市に対し提案がなされました。その内容は、これまでの調査から、加茂川と県営黒瀬ダムには西条市と松山市の水問題を解決するだけの利用可能な水があると結論した上で、その水を活用し両

市の水問題を一緒に解決してはどうか、渇水時の対応を西条市と松山市の協定等で明確にルール化してはどうかなど、6項目にわたるものであります。

今から6年前の2009年6月、松山市、西条市を含め県内各地で井戸水が枯渇する事態が発生し、私も、各所へ足を運び、皆様から切実なお声を伺いましたが、そのとき改めて、水というものが私たちの暮らしにどれほど欠かせないものであるか、そして水資源の確保が地域にとってどれほど切実でデリケートな問題であるか、お叱りも含め、肌身で感じさせていただきました。

本県では、歴史的に、これまで上下水道の普及や上島町の友愛の水に代表される精神を基本に、県域を超え、市域を超え、分水を進めてまいりましたが、今後、地球温暖化の進行や人口減少の進展、第一次産業を含めた地域経済の動向などあらゆる要因が変化しゆく中で、西条、松山両市だけでなく、県下どの地域に暮らす方々にもひとしく水資源の確保というものが重要になってまいります。

さて、今回の提案について、知事は、西条、松山両市にとってプラスになる方策としているのに対し、松山市長がありがたい提案と賛意を示す一方で、西条市長は分水とはならない、と提案をいぶかしんでおり、あくまでも分水には反対との姿勢を崩しておりません。

両市の受けとめ方には大きな開きがあり、依然として歩み寄りが見られない中、広域調整を図る立場である県が、今後、どんな展開を構想するのか、両市民の関心も非常に高いものがあるわけであります。

そこで、3点お伺いいたします。

まず、第1点は、昨年9月定例会において、知事は、西条市、松山市がともに安定した水利用を確保し、地域の発展につながるような方策を提案する時期が来る、その結果がどうなるかわからないが、提案をもとに検討していく中で最もよい解決策が見えてくるものと考えている、と答弁しておられますが、今回の提案がそれに当たるのかどうか、お聞かせください。

第2点は、知事が西条、松山両市にとってプラスになると位置づけた今回の提案について、私は、必ずしも西条市民はそのように受けとめていないのではないかというふうに感じておりますが、西条市にとって具体的にどのようなメリットがあるのか、お聞かせください。

そして、第3点は、検討の結果がどうなるかわからないが、最もよい解決策が見えてくるということであります。仮に両市で折り合いがつかない結果となった場合でも解決策は見出せるのかといった声や、年月を費やした結果、振り出しに戻るということだけはないようにとの声が、私のもとにも少なからず寄せられております。

今はキックオフしたばかりの段階であり、予見は困難とも思うのでありますが、そうした指摘も踏まえて、お伺いをいたします。

県は、広域調整を図る立場から、西条、松山両市の水問題解決に向けて、今後、どのように取り組んでいくのか、御所見をお聞かせください。

水問題について - 答弁 -

答弁:中村時広知事

次に、水問題についてでありますが、水問題については、西条市、新居浜市、松山市と県の4者で構成する水問題に関する協議会の幹事会におきまして、西条、松山両市に課題があるとの共通認識のもと、まずは、西条の水を守ることを最優先に協議を重ねております。

昨年の9月議会では、4者協議の進展を踏まえ、両市がともに将来の安定した水利用を確保し、地域の発展につながるような方策を提案する時期が来ると答弁をさせていただき、11月の知事選挙の際にも公約に掲げたところでございます。

その後、本年1月の幹事会で、西条市から地下水を守るために、県営黒瀬ダムの活用について協議したいとの意向が示されましたことから、県において検討した結果、ダムには西条市と松山市の水問題を同時に解決できる能力を有していることは判明いたしました。このため、広域調整を図る立場の県から、両市にまたがる課題の解決に向け、現時点で考えられる最善の方策を、今般、提案させていただいたところでございます。

次に、広域調整を図る立場から、解決に、今後どう取り組むのかという御質問でございますが、今回の提案は、先ほど申し上げましたように、何よりも西条の水を守ることを優先に考え、西条、松山両市の水問題の同時解決に向けた方策を、広域調整を図る立場の県でなければできない総合的なパッケージとしてまとめさせていただいたものであり、この提案で合意が得られるのであれば、全力で支援したいと考えております。

もとより、水は人々の暮らしや産業に欠かせない大切なものであり、特に、水源を有する地域の方々には、水への強い思いがありますことから、水問題は極めてデリケートで、その解決には、いずこでも時間をかけて丁寧に取り組むことが必要であると考えます。このため、まずは、両市の皆様には、この提案について、冷静で活発な議論をお願いしたところであり、その先によりよい解決策が見えてくるのではなかろうかと考えております。

今後、県としては、提案内容や加茂川の状況等について、関係する方々に直接説明するなど、提案についてのその内容の理解を深めていただきながら、両市の水問題の解決のため、西条の水を守ることを基本に、県営黒瀬ダムの具体的な活用方策の検討が進むよう積極的に取り組んでまいりたいと思います。

その他の問題につきましては、関係理事者の方からお答えをさせていただきます。

答弁:土木部長

水問題のうち、西条市にどのような利点があるのかという御質問がございました。

西条市では、かんがい期の地下水位の低下や、それに伴う塩水化が問題となっていることから、さまざまな解決策を検討しているところであり、今回、県からは、かんがい期に県営黒瀬ダムに貯留している水を新たに放流しますことで、加茂川の長瀬地点で毎秒5立方メートルの流量を確保することにより西条の地下水を保全し、将来にわたりまして、うちぬきに代表されます西条の水文化を守ることを提案しております。

また、現在、ダムから放流し、長瀬地点で毎秒2立方メートルの流量を確保しておりますが、これが5立方メートルに大幅に増加することで川の水が地下に浸透し水の流れが途切れる、いわゆる瀬切れが大幅に減少すると考えておりまして、西条市からも、過去の実績では、かんがい期に水量が5立方メートル以上ある場合は95%以上の日で瀬切れが発生せず、水の流れが河口まで到達しているとの報告をいただいております。それに加えまして、農業用水の安定的な取水につながることも期待されているところでございます。

一方、西条市がダムの水を活用するためには、ダムや河川の利用者、国の機関との調整や法的な制限、費用の問題など、解決すべき多くの困難な課題がございまして、県が全力で支援することで、その実現性が高まるものと考えております。 以上でございます。