涼やかなる時期なのに、なお汗ばむ暑い1日。 朝から夕方まで、久万高原町を走る。森を抜け、木漏れ日を浴び、すっかり脳内は、アルファ波全開状態。 地図を片手に訪れたのは、日頃、献身的にお支えを頂いている党員宅15軒。お会いしたのは、60代から90代の方々である。 いつもお世話になり、ありがとうございます。お変わりありませんか?いい日和ですね。 皆様ともに、最高の笑顔で出迎えてくださる。 日頃の、真心からのお支えに心からの感謝を述べながら、何にもまして、それぞれお元気なご様子を、たいへん嬉しく感じた。 陽だまりの縁側に腰掛けながら、ゆったりとした時間が流れる。 何か心配なことなどありませんか?と伺うと、どのお宅でも、異口同音に答が返ってきた。 それは、この町から、どんどん人が減っていくことです、と。 医療の不便、年金や介護生活の不安など、ご自身のこともあるはずなのに、そのことよりも、自分たちの町の将来が心配だ、という皆様のお気持ちを考えると。 少子高齢プラス過疎、という課題解決の難しさに、怯む気持ちを振り払いながら、政治がこの問題に死に物狂いで取り組まないで、いったい何を取り組むのか、そんな強い使命感が、ふつふつと込み上げてきた。 ふとメーターを見ると、今日1日の走行距離は150km。ということは、1軒あたりの移動距離、約10kmである。あらためて、遥かなり、久万高原町。 1日に150kmも走れてしまう、愛媛で一番、広い町を走りながら。お1人お1人の笑顔と会話を、脳裏に刻みながら。 上勝町の葉っぱ、ならぬ、久万高原町の何か、に思いをめぐらせた1日となった。