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選択性緘黙について(2019年2月定例会)

選択性緘黙について - 質問 -

選択性緘黙についてお伺いします。

先日、あるお母様から、小学生のお子さんの選択性緘黙について御相談をお受けしました。私も不勉強で知らなかったのでありますが、場面緘黙とも呼ばれるこの選択性緘黙とは、発声器官に機能的な障がいはないが、心理的な要因により特定の状況において音声や声が出せず、学業や対人関係に支障がある状態を指すそうです。

そのお子さんは、自宅では活発に話をすることができるものの、学校や学級内では言葉が出ないという状況が続き、保健室登校を長らく続けているとのことで、幸いにも特別支援教諭を目指す大学生のサポートもあり、勉強を含め楽しく過ごすことができているとのことでありました。
お母様からの御要望は、うちの子供はたまたま恵まれたと思う。こうした子供たちは県内に少なからずいると思うので、その子たちのために適切な支援策を講じてほしいという趣旨でありました。

一般に選択性緘黙の割合は0.5%と言われます。200人に1人の割合でありますから、1つの小学校に数人程度存在することが考えられ、しかも、こうした子供たちはおおむねおとなしく、症状の発見が見過ごされるケースが多いとも言われます。

しかし、選択性緘黙について適切な支援を受けずに成長いたしますと、鬱などの不安症状や不登校、人間不信といった二次的な問題が生じやすくなると言われており、また、選択性緘黙は、発達障がいとの関連性も深いという点からも、私は、広い意味で、障がい児者支援に位置づけた取り組みが求められるのではないかと思うのであります。

そこで、お伺いします。
まだまだ認知度が低く、医療機関でも知らない人が多いと言われる選択性緘黙を含め、学校生活においてさまざまな支援を必要とする児童生徒に対し、どのような取り組みを行っているのか、御所見をお聞かせください。

先ほどの事例に照らしますと、選択性緘黙の子供さんにとって幸いだったのは、保健室登校という、いわば羽を休める居場所があったことであります。

私は、学校教育における不登校やひきこもり、発達障がいといった子供たちを取り巻く課題が多様化、深刻化する中にあって、校内のオアシスである保健室という居場所と、そこで子供たちを支える養護教諭の役割は非常に重要であると考えます。

そこで、お伺いします。

県内小中学校における養護教諭の現況及び取り巻く課題等について見解をお示しください。また、現在、保健室登校を行っている児童生徒の実態や近年の傾向等についてもあわせてお伺いします。

選択性緘黙について - 答弁 -

答弁:教育長

選択性緘黙のうち、児童生徒への取り組みについてお答えいたします。

県教育委員会では、障がい等により特別な教育的支援を必要とする児童生徒について、一人一人の状況や望ましい指導のあり方などを教職員間で共有するとともに、家庭や医療・福祉等の関係機関と連携を図りながら、長期的な視点に立って一貫した支援を行うことが重要であると考えております。

このような考えのもと、選択性緘黙の児童生徒に対しては、必要に応じて通級指導教室や特別支援学級での個別指導などにより適切に対応しており、また、県内全ての公立学校において、特別支援コーディネーターを中心に、障がいのある児童生徒の状態や特性に配慮した、個別の教育支援計画の作成に取り組みますほか、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの専門家による支援も行っており、今後とも、きめ細やかな児童生徒支援の一層の充実に努めてまいりたいと考えております。

次に、養護教諭の現況や課題についてお答えいたします。

養護教諭は、児童生徒の救急処置や健康診断、疾病予防などの保健管理のほか、保健教育や健康相談、保健室経営などの業務を担っており、本県では、国の配置基準に基づき、小中学校402校のうち392校に404名を配置し、未配置校10校は、近隣校の兼務等により対応しておりますが、近年、子供の健康課題が多様化し、学校内はもとより、医療・保健関係者等とのコーディネーターとしての役割や、いじめ、児童虐待など心身の健康問題の早期発見や対応も求められるなど、その業務は複雑かつ困難になっているものと考えております。

また、保健室登校の児童生徒数は、県教育委員会が毎年5月の連休明け10日間を対象に行っている調査では、平成30年は小学校が64人、中学校が240人となっており、直近の5年間では小中学校ともに増加傾向にあります。保健室登校の要因としては、病気や対人関係、家庭の問題を初め、不登校の児童生徒が教室に復帰する前段階として保健室を利用するケースなどがございます。