2日目は、 『財団法人東予産業創造センター』(新居浜市)の視察から。 1990年に設立された同センターは、 東予地域における ベンチャー・中小企業の総合支援窓口であり、 本県独自の中小企業支援体制 「チームえびす」の拠点、でもある。 こちらでは、 昨日伺った「TOYOものづくり産業支援事業」の内、 「ものづくり体験プログラム開発実証事業」について レクチャを受けた。 何しろ東予地域は、 本県製造品出荷額の約80%にあたる3.4兆円を創出する、 四国最大の、“ものづくり産業拠点”。 だからこそ、 将来にわたる同地域の発展をにらんで 今、着手すべきは、 地域全体による人材育成のしくみづくり、 との結論に達し具現化したものが同実証事業、 というお話である。 具体的に。 ものづくり体験プログラムを通して目指すものは、 子供たちと親御さんに対しては 地元産業への理解と興味を促進し、 現役事業者には、 学校教育機関など人的連携を広げることで、 地域として人材を確保していく環境を整備し、 産業界OBには、 その知見を地元と後進に還元し、 地域に貢献して頂くというサステイナブルなしくみ、だ。 5年先10年先を想像してワクワクする取組み、である。 しっかりと後押しをしてまいりたい、と思う。 次に向かったのは、『植物工場実証プラント』(西条市)。 同市が取り組む「西条クール・アース・プロジェクト」 の一端を視察した。 同市は、約8,900億円という、 四国第2位の工業出荷額を誇る“製造産業集積都市”。 見方を変えると、それだけ工場の廃熱が多いわけだが、 それを“新エネルギー”の資源と捉えたところから、 同プロジェクトは着想されたという。 工場廃熱と水素吸蔵合金の化学反応で冷水を製造し、 その冷却効果を植物工場、陸上養殖に結びつけた結果、 四国屈指の製造コンビナートのその隣で、 環境負荷をかけずにイチゴとマスが育っているのである。 工場ハウス内のイチゴを食したが、実に美味であった。 実は、西条市のこうした取組みを生みだす背景に、 食品加工流通コンビナート構想があるのだが、 まさに同ビジョンこそ西条市の最大の強み、と、 あらためて認識させられる思いがした。 西条市の意欲的な取組みに学び、 大いに県下それぞれに敷衍できれば、と思う。 そして最後に向かったのが、 『東予インダストリアルパーク』(西条市)。 1970年に国から払下げを受けた干拓地を更に造成し、 1987年から大規模分譲を行ってきた県有地である。 現在19社が立地し、未処分地は約11.5haとなっている。 現地では、分譲に向けた取り組み等について話を伺った。 以上が2日目のレビューだが、 今回視察した東予地域は、 やはり本県経済の電源地であり、 同地域がそれぞれに取り組んでいるイノベーションや、 次世代人材育成プロジェクトの数々が、 近い将来、実を結ぶであろうことを予感させるに十分な、 そして極めて有意義な、2日間の視察であった。 今回の知見を今後の活動にしっかり生かしてまいりたい、 と思う。 末尾ながら、関係者の皆様には2日間大変お世話になり、 心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
今日明日の2日間、 私が所属する経済企業委員会と総務企画委員会の 2委員会合同による県内視察、がスタート。 初日となる本日は、3か所を訪問。 まず、昨年、松山市大街道ロープウェー街にオープンした 『えひめイズム~感性価値創造ショップ~』。 これは、 国・県の補助金を活用し、松山市が銀行・民間等で構成する 感性価値コンソーシアムに運営委託する経済活性化推進事業で、 その目的は、 松山地域産品の新たな市場開拓と、大消費地への流通促進。 昨年12月のオープンから4カ月で、 来客数は2.8万人と当初予測の2倍を達成し、 新規販路開拓数も6件と、順調に成果を上げているようだ。 パイロットショップとしては、まさにアンテナこそ命。 文字通り、 えひめ松山ならではの感性価値をどんどん発信して、 スペシャルドラマ坂の上の雲の放映を追い風に、 今後更なる飛躍を期待したいし、 全力でサポートしてまいりたい、と思う。 次に、 愛媛県紙産業技術センター(四国中央市)内に設置の 『愛媛大学大学院農学研究科・紙産業特別コース』を、視察。 ご承知の通り、同市は全国屈指の紙産業集積都市で、 紙製造品出荷額では堂々の全国第1位、である。 その強みを将来にわたって持続発展させていくためには、 それを担いうる人材の持続的な輩出が必要不可欠、 との判断から、同市と産業界が、 国・県・愛媛大学等と協力し実現したのが本事業、だ。 本年度の募集人員は6名だが、 次世代を拓く人材拠点として、年々着実に、 確かなる歩みを重ねていってほしい、と思う。 最後に向かったのは、東予地方局(西条市)。 昨年度から、 各地方局が一定の範囲内で、本庁に対して直接 予算を要求できるようになったのだが、 その中の 「地域振興重点化プログラム」の6つの事業について レクチャを受け、質疑を行った。 東予の強みを磨く 「TOYOものづくり産業支援事業」、「新しい東予農業支援事業」、 本県で最も先進的な取組みが進む「発達障害ネットワーク事業」等、 確かな戦略性と明確な政策プライオリティ、に強い感銘を受けた。 後は、予算である。 本年度で約2,000万円だが、権限と合わせ更なる移譲が進むよう、 “地域内の地域主権”に向けて、微力ながら全力で後押しを、と思う。 以上が視察初日のレビューだが、 県内経済に対する不断の研究・研鑽と、日々の現場活動の重要性を あらためて痛感する1日となった。 末尾ながら、ご対応を頂いた関係各位に心より感謝を申し上げたい。
午前、 松山市内フル回転の後、 午後、 公明党・山本ひろし参院議員に同行し、 広島県の因島経由にて、上島町へ。 この、 広島県を経由して、というところに。 同町経営課題の特殊性と複雑さが 象徴的に表れている、といってよい。 それは、 因島出身の私の皮膚感覚、でもある。 その因島の家老渡港にて 公明党・福原けんじ尾道市議と合流し、 14:00、上島町・上村町長を訪れた。 ご挨拶の後、 お忙しい中ご面談を頂く中で、 上村町長からは、国への要望の他、 愛媛県にも、尾道市に対しても、 さまざまご要望が寄せられたのだが、 考えてみると、 私たち公明党からすると、 同町をサポートする 市と県と国の議員が勢揃いし、 頂いた課題を整理して、 今後の連携を確認して散会するという、 思いのほか理想的な出前会議、 であったかもしれない。 こうした現場発の出前会議を、 行政レベルで機動的に実現できれば、 劇的に地方は変わる、と思ったし、 地域主権というのはその哲学の体現、 と、私は確信する。 さて、その後、 因島の社会福祉法人「若葉」様を訪問し、 副島理事長から種々お話をお伺いする。 昨年11月以来、2度目の訪問だったが、 信念のオルガナイザー、 と綴ったのは、まさにその通りであった。 ��http://homare.i-yoblog.com/d2009-11-18.html) 理事長とはあまりにも次元が違いすぎるが、 私自身、少しでもお力になれるよう しっかり研鑽を積んでまいりたい、と思う。
県外視察、2日目。 10:00黒川温泉到着後、さっそく。 同観光旅館協同組合・遠藤代表理事より お話を伺った。 現在、年間94万人が訪れ、 知る人ぞ知る同温泉だが、 入湯手形で一世を風靡するまでのご苦労は、 やはり並大抵ではなかった。 試行錯誤と、紆余曲折。 その結果としての、黒川一旅館 ��26の温泉旅館が集まって1つの黒川旅館) という理念の確立と共有に、 心から拍手を送りたいし、 その歴史はまさに、 現代表たち2代目世代が 成し遂げた軌跡、といえよう。 そして、 本当の勝負は3代目世代、 と代表は語る。 まだまだですけどね、 と微笑みながら、 後継への準備は、着実に 整えられているようだ。 受け継がれるのは、 時間産業というコンセプト。 黒川温泉が提供すべき価値は、 お客様にとっての素敵な時間、 であり、それは、 時間の過ごし方の提案ビジネス、 という考えである。 短時間ではあったが、 多くの触発を頂き感謝するとともに、 3代目世代の黒川温泉の新展開に 心よりご期待を申し上げたいと思う。 せっかくのお湯につかる間もなく帰路、 となったが、 そのタイトなスケジュールをお世話頂いた 関係各位にも心より感謝を申し上げたい。 2日間、大変にありがとうございました。
今日明日の2日間、 地域活性化対策特別委員会の 県外視察IN熊本、となる。 初日の視察先は、 杖立(つえたて)温泉・観光協会。 ��⇒ http://tsuetate-onsen.com/index.html ) 午後、現地着。 ちなみに凄まじく、寒い。 廃校を利用した協会館内に移動し、 さっそくレクチャを頂いた。 「杖立’s 背戸屋(せどや)style」 と題された、その内容は。 同温泉の歴史をひも解きながら、 試行錯誤を経て今日に至る足跡と、 これから彼らがめざそうとする 同温泉地域づくりについて、 等身大で、 多分に共感させられる内容、であった。 杖立川をはさんで 人口300人くらいの小さな集落、 とのお話だが、 ここ約10年の世代交代によって、 後継者軍団が着実に育っている、 その勢いのようなものを、感じた。 講師の組合長は、 杖立温泉の魅力について、 何もないけど何かある、 わかりづらい魅力、といわれたが、 それこそ杖立の強みだ、 と、その後、周辺を散策して初めて 理解することができた。 自身の強みと、等身大と。 見失わないように、 持ち続けられるように。 なるほど、それは、 地域活性化にも、議員活動にも、 ピタリ当てはまる。 視察にご協力を頂いた皆様に感謝し、 貴重な知見を生かしてまいりたい、と思う。