本日は広島市へ足を伸ばし、 “新地方公会計制度”に関するセミナーを 受講してまいりました。 勉強になったのはもちろんですが、 私の実現したいポリシーの1つとして 主題を実現することへの確信が深められたこと が最大の収穫でした。 私は予てから、東京都にならって愛媛県も 「発生主義による複式簿記」会計を導入すべき と考えていますが、 その目的は、財政を「見える化」し 政治に信頼を取り戻すことにあります。 本県では、平成20年度から 総務省方式改訂モデルによる会計制度を取り入れ、 作成した財務書類4表をHP等で公表しており、 以前に比べると少し 「見える」ようになってまいりました。 が、一般県民の感覚からすると、それでも “官庁決算はわかりにくい”、 加えて “遅い”、 というのが現状ではないでしょうか。 例えばバランスシートを見ても、 資産の9割以上を占める公共資産の内訳が、 実はよくわかりません。 固定資産台帳が整備できていないからです。 逆にそこを整備し、決算とリンクさせると、 事業や施設別にコスト計算ができるようになります。 そうすると、 この事業は毎年赤字を累積しているので廃止すべきだ? いや、必要だから事業を縮小して継続すべきだ、とか、 同じ学校施設でも、A校とB校では、 生徒1人当たりコストで5倍の開きがあるのはナゼか? という議論が可能になります。 あくまでもこれは一例にすぎません。 繰り返しになりますが、 「現金主義・単式簿記」に加え「単年度主義」の今は こうした議論をしたくてもできないのです。 今から2年前、 私が本会議でこの問題を取り上げた際の理事者答弁は、 残念ながら、ゼロ回答。 最大のネックは“多額の導入コスト”ということでした。 そして、2年経った本年6月。 総務省研究会が “新地方公会計整備の中間とりまとめ”を発表しました。 その内容は、ここまで述べてきた私の主張の 後ろ盾になりうべきもので、 これに基づくカタチで来年、 具体的な指針が出ることになると思われます。 この流れは、間違いなく、 公会計改革の追い風となることでしょう。 私も、 「発生主義・複式簿記」による公会計制度が 1年でも早く本県に導入されるよう、 さらには政治の信頼回復のためにも、より一層、 そして粘り強く提言を重ねてまいりたいと思います。
午後。 愛媛県・中村知事、広島県・湯﨑知事出席のもと、 今治市上浦町で開催された 「瀬戸内の豊かな未来を考えるシンポジウム ��瀬戸内しま博覧会(仮称)の開催に向けて~」に、出席。 強烈なシンパシーに 心まるごと包まれた、というより、鷲づかみに掴まれた、 有難く貴重なひと時となりました。 海道夢太鼓による獅子舞上演、来賓挨拶に続く【第1部】 愛媛・広島両知事によるトークセッションでは、 県境という概念を止揚させる可能性を示しつつ、 地方分権時代に向けて両県から暁鐘を鳴り響かせる、 そんな気迫が、ひしひしと伝わってきました。 【第2部】の㈱バリュー・クリエーション代表取締役である 佐藤真一氏の基調講演には、 共感デザイナーと言う程なインスピレーションの数々に 思わず琴線が振りきれそうなくらい触発を受け、 続くパネルディスカッションも、 えー、終わっちゃうの~、 もっと続きが聞きたいのに…、 というくらい引き込まれていたことに、 終わってから気づいたほどでした。 間違いなく、これからの私の議員活動にとって、 また1つ、ロマンがくっきり、してきました。 有難い感動のひと時を頂いた関係者の皆様に 心から感謝したいと思います。 最後に、もう1つ。 配布物にあった“しげい帖”。 泣けました。心の中で。会場の中で。感激で。 込み上げる懐かしさと嬉しさを、隠しきれません。 みごとに、励まされました。 その方に“ありがとう”をお伝えするとともに、 ありったけのエール!を送りたい、と思います。
午前、地域活性化対策特別委員会、 午後、環境・水資源対策特別委員会を傍聴しました。 午前は、「南予地域の活性化について」を議題とし、 主に観光・雇用・農林水産業・社会インフラの視点から これまでの取り組みについて審議が行われました。 午後は、「愛媛の水事情(生活・農業・工業用水)について」 を議題とし、それぞれの需給状況や将来見通し等について 活発な審議がなされました。 いうまでもなく審議とは、 税金の使い道を多様な視点に照らすということであり、 特別委員会では毎回それぞれのテーマに基づいて、 各事業の必要性や成果などをチェックしています。 南予地域の活性化については今年度、約85億円の 関連予算を計上し各事業を実施しておりますが、 予算の源は、大切な、大切な私たちの税金ですし、 水については、私たちの仕事や暮らしになくては ならない、生きていくための必要条件です。 そうしたかけがえのない1つ1つの事案に対して、 議員として向き合い、意見し判断するという 責任の重さを、あらためて感じています。 議員として知見を、 ��人の人間として人格を、 日々にたゆまず磨いてまいりたいと思います。
午前、環境保健福祉委員会に出席しました。 本日の議題は、「えひめ結婚支援センターの これまでの実績と新事業の内容等について」。 同センターは2008年に開設され、 少子化対策の一環として、これまで 県内独身者の出会いの場を様々な形で提供する 事業、いわゆる婚活を推進してきました。 そして本年、個別のお引き合わせを行う 「えひめ愛結び」という新たな事業を開始し、 対象となる方々の注目を集めるとともに 着実な成果を挙げつつあります。 県の調査によると、独身者の最大の未婚理由は “出会いがないから”というもので、約40%。 その内90%が“結婚したい”とのことですから、 メルマガ登録者数8,501人、 イベント参加人数19,400人、 カップリング2,575組というこれまでの実績は、 そうしたニーズを満たすものとして 一定の評価がなされるべきと思います。 その上で、さらなる事業の充実のために、 私はこれまで “過疎・離島地域対策”の必要性を主張するとともに、 本日の委員会では、 “離婚経験者等のシングル対策”の重要性を訴えました。 結婚してよかった! そうした笑顔と実感が、 ��つでも多く本県に広がるよう、 引き続き、少子化対策としての本事業推進に 取り組んでまいりたいと思います。
午後、西予市で開催された 「全国過疎問題シンポジウム2011inえひめ」に、出席。 冒頭、今年度の 過疎地域自立活性化優良事例が発表され、 本県上島町の「株式会社しまの会社」が 総務大臣賞として表彰されました。 地域資源への光のあてかたや、 地域外の多様な主体との協働、 そして、理念を実現するために、 プロジェクトを持続可能とするために、 その最大のポイントである 雇用の創出に見事な成果を挙げられた 兼頭社長はじめチームの皆様に、 心から拍手を送りたいと思います。 また、「過疎地域の底力」と題した パネルディスカッションでは、 本県から三好西予市長と、 人間牧場主の若松進一氏が、登壇。 とりわけ、 久々に聞く若松さんワールドは 今なお健在で、 その人材育成と地域づくりに対する 磨きのかかった一家言には、スッキリと感服。 私も負けてられないぞ、と 強く決意させられました。 経済はもちろん、防災も、教育も、 医療や介護など社会保障もそうですが、 地方政治の現代課題は、 ほとんどと言っていいほど、 「過疎」という根っこで合流します。 私は、その解決のためには、 自ら意思決定できる地方分権の実現と 官民チーム行政によるタテ割りの打破、 が最大のポイント、と考えていますが、 その実現に向けた具体的な行動において、 今日の若松さんの域にはまだまだですが、 全力で取り組んでまいりたいと思います。