
「(略)この度、わが国の政治の安定と発展に向け、「人間」のための中道政治を推進する政治勢力を確立するとの旗のもと、その理念を同じくする衆議院議員が参加する新たな政党「中道改革連合」が結成されました。
現在、日本社会において、良識ある政治と社会の安定を取り戻す政治を求める声はかつてないほど高まっています。
公明党は、この期待に応え、中道改革の政策を実現する基盤をより強固にするため、今後の党の方針として、以下の3点を決定いたしました。
①党所属の衆議院議員全員が公明党を離党し、新たに結成された新党に参加すること
②今後、公明党は参議院議員および我々地方議員をもって構成し、これまで以上に地域社会と生活者に根差した政治基盤としての役割を深化させ、新党との緊密な連携の下、政治全体の構造刷新を目指すこと
③公明党は来る衆院選で、新党を全面的に支援していくこと
公明党は、昨年10月に自公連立に区切りを付けた後、「中道改革の軸になる」との大きな方針を定め、政治勢力の結集に向けた努力を続けてまいりました。
今、世界で分断と対立が進み、極右や極左のポピュリズムが台頭。
特に、国家やイデオロギーを重視する右傾化が急速に進んでいます。
わが国においても右派ポピュリズムによる排外主義的な論調が目立ち、社会の中にあって多様な人々を尊重し調和させていく、との考え方が軽んじられる傾向が顕著となっています。
そのような中、国家のためでもイデオロギーのためでもなく「人間」のための中道政治を推進する政治勢力、すなわち「中道改革勢力」を構築することが極めて重要であります。
そこで、公明党は昨年来、立憲民主党や国民民主党、自由民主党の穏健派と言われる方々にも声をかけ、中道改革の軸となる旗印として5つの政策を掲げ、そこに賛同し、志を共にする方々の結集を図ってまいりました。
第1の柱は、「現役世代も安心できる新たな社会保障モデルの構築」です。
医療や介護、教育など、生きていくうえで不可欠な公的サービスに誰もがアクセスできる権利の保障を目指す、いわゆるベーシックサービスの考え方を踏まえ、弱者を生まない社会づくりに取り組みます。
第2の柱は、「選択肢と可能性を広げる包摂社会の実現」です。
教育の無償化拡大と質の向上をはじめ、選択的夫婦別姓制度の導入や、各分野における女性リーダー比率の向上、多文化共生施策など、多様性に富んだ包摂社会の実現を目指します。
第3の柱は、「生活の豊かさに直結する一人当たりGDPの倍増」です。
豊かさのバロメーターである一人当たりGDPを政策目標にすることは、人間を手段とする経済から、人間の幸福を目的とする経済政策への転換でもあります。
第4の柱は、「現実的な外交・防衛政策と憲法改正」です。
安全保障環境が厳しさを増す中、多国間対話による信頼醸成を目的とした「北東アジア安全保障対話・協力機構」を創設するなど、紛争を未然に防ぐ平和外交や国連中心の他国間協調を推進します。
第5の柱は、「政治改革の断行と選挙制度改革の実現」です。
企業・団体献金の受け皿を限定する規制強化や政治資金の透明化を図る第三者機関の創設に必要な法整備を行うとともに、「民意の反映」を重視した選挙制度改革を実現します。
今回、衆議院が急遽、解散する事態となる中、立憲民主党の野田代表から公明党の斉藤代表に「中道勢力をつくっていこう」との申し出があり、その後、両党で協議を進め、最終的に新党を結成することで合意に至りました。
一部に選挙のための「野合」ではないか、との指摘があります。
今回の新党結成は、あくまで「中道改革」の理念・政策に賛同する議員が、党派を超えて結集したものであります。
中道改革の柱となる5つの政策に基づき、現実的な外交・安全保障や、原発を含むエネルギー政策などの基本政策を共有しており、野合との指摘は的外れです。
我々の考える「中道」とは、人間の幸せを第一に、人間の生命・生活・生存を最大に尊重する考え方であり、いわば「人間中心」の政治を貫くことです。
具体的には、国民の生活を第一に考える「生活者ファースト」、そして、日本の平和を守ることであります。
今、格差が広がる社会の中にあって、この格差を小さくし、より多くの方が安心して暮らせる社会を作っていく。
そして、分断と対立が続く世界にあって、国際協調主義に立ち、諸外国とも健全な外交関係を築きながら、日本の安定と平和を守っていく、これが「中道」だと考えます。
この考え方に立ち、この度の「中道改革連合」、略して「中道」の結党となりました。
政治路線としては、日本の政治を正しい方向へ導く羅針盤の役割を果たすことをめざし、以下を基本といたします。
①政治的な左右への偏りを正し、政治の安定に寄与する
②不毛な対立を避け、合意形成に貢献する
③諸課題に対し、時代の変化に応じた建設的な解決策を提言すること
この理念に立ち、決して分断と対立を勢力拡大のエネルギーにするのではなく、粘り強い対話で合意形成をめざす政治手法を貫き、日本に新しい政治の流れをつくってまいります。
今朝は先週16日に結成された新党「中道改革連合」に関しまして、新党結成に至る経緯とめざす方向性についてお訴えさせて頂きました。
皆様のご理解ご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 09:00
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