
【ローカルガイド・観光人材の発掘育成等について】
最終日は、インバウンド向け観光業を中心に事業展開を行う㈱羅針盤を訪問。
代表取締役の佐々木文人氏は本県松山市のご出身で、フレンドリーな歓迎を受けたあと案内されたのは会議室ではなく、まさかの“築地場外市場の街歩き”でした。
宿泊管理、着物レンタル、地域プロデュースなど幅広い事業を手掛ける中、同社最大の事業がトラベル事業です。
インバウンド向けツアーを主に東京と京都で催行しており、とりわけ東京・築地での街歩き(1人14,000円)は大人気だそうです。

特に欧米の方は、人の話を聞き知識を得ることにお金を払う傾向が強いそうで、私たちが当たり前に思っている日本のだし文化や食に関する歴史や背景等に対して一様に感動されるそうです。
インバウンドが日本観光に求めるモノやコトを資料等で語るより、現場を歩く方がより体感として理解できることからの街歩きでしたが、実際にその通りでした。

平日にもかかわらず、築地場外市場は外国人が通りを埋め尽くしていて、私たちは佐々木社長のガイドで人込みを縫うように巡回。
よく見ると外国人グループを案内するガイドさんがお店の方と外国人客との会話がうまく運ぶようサポートし、単なる買い物や見学とは全く異なる“エンターテインメント”と痛感。
1人14,000円のガイド料を払う価値がそこにあることを体感するとともに、㈱羅針盤がめざすローカルガイドや観光人材の発掘育成は、日本の魅力と価値を高めるための重要な取組みであるというふうに認識させられました。
その他にも、ネットの活用の巧拙や地方誘客を加速化させるための課題など、貴重で核心を突いたアドバイスやヒントをさまざま頂くことができました。
本県の観光推進施策に反映できるよう、今後の議会活動に活かしてまいりたいと思います。
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 23:34
前の記事