
「(略)ご案内の通り、公明党は先週10日、自民党との政策協議におきまして、自公連立はいったん白紙として、これまでの関係に区切りを付けることを決めました。
この間、多くの方からお励ましのお電話、コメントを頂き、心から感謝申し上げます。
その際、いろんなご心配等も頂戴しておりますので、今朝は今後の党の方向性について斉藤代表の会見概要をご報告させて頂ければと思います。
まず、今後の国会対応についてですが、公明党はこれまで連立与党の一員として、さまざまな政策を推進してきた経験と大きな責任があります。
従いまして、政府・自民党と協力し合って進めてきた予算や法律、制度などについては、継続性の観点からも引き続き協力してまいります。
また今後も、何でも反対するような野党になるわけではなく、党の理念に基づいて、政策ごとに賛成すべきは賛成する「是々非々」の姿勢を貫いてまいる所存であり、多党化が進む政治状況にあっても、公明党は政治を混乱させるのではなく、責任ある中道改革勢力の軸として政治の安定のために力を尽くしてまいります。
自民党との選挙協力につきましては、国政選挙における自民党との党同士の協力はいったん白紙にすることとし、公明党が擁立する衆院小選挙区候補に対する自民党からの推薦は求めず、公明党から自民党候補への推薦も行いません。その上で地域ごとに、人物本位、政策本位でそれぞれの応援について検討していくこととなります。
今後、野党という立場になることにつきましては、決して野党になったからといって政策が実現できないわけではないと考えます。
公明党はかつて、教科書の無償配布や児童手当の創設、非核三原則の実現などの実績が物語るように、野党時代にも様々な政策を実現してまいりました。
さらに、長年与党として積み上げた知見や経験を持つ野党は、公明党だけです。
多党化の時代だからこそ、今後は与野党の連携の軸となって、国民生活を守る政策と衆望に応える改革を実現し、存在感を発揮したいと思います。
最後に、公明党の今後の方向性についてですが、まず何よりも「大衆とともに」との立党精神に立ち返り、「公明らしさ」をどうやって発揮していくかを追求してまいりたいと思います。
世界は今、分断・混迷の時代に突入しています。
極端な右傾化やポピュリズムが台頭し、多党化の潮流が加速しています。
まさに大きな転換期であるとの大局観に立って、人間主義に立脚した良識ある中道改革の党として、日本のために役割を果たしてまいります。
日本が抱える難題を解決するためには、国民の政治に対する信頼回復はもとより、対立を超えた責任ある政治が不可欠です。
その大きな柱となるのは、例えば
◆東アジアおよび世界の平和と安定を図る外交・安全保障
◆少子高齢化に対応した社会保障と税の改革
◆日本経済を強くする成長戦略
◆科学技術力を生かした新たなエネルギー政策の推進
などの政策実現に全力で取り組んでまいります。
私たち公明党は今、党の再生に向け、新たな一歩を踏み出したところです。
激動の時代にあって、公明党が果たすべき使命は何なのか。
私たちは、それを自ら問い続けるとともに、国民の皆様のため、立党精神を胸に団結して進んでまいります。
以上、今朝は連立離脱後の公明党の方向性について、斉藤代表の会見概要をご報告させて頂きました。
今回の決断を、必ず皆様のご期待にお応えできる未来へと繋げてまいりますので、引き続きご支援を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 09:56
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