
「(略)県議会では先週、常任委員会が行われ、私は所属する観光スポーツ文教警察委員会で種々質疑を行いました。
今朝はその中から、私の主な提言についてご報告したいと思います。
初めに、関西万博を機に本県へ誘客を図る宿泊割引キャンペーンについて取り上げました。
これは、今月10月から来年の1月までの約3か月、楽天とJTB経由の海外サイトを通じて、本県への観光客に最大20%の宿泊割引やレンタカー&高速バスの割引クーポンを進呈するというキャンペーンで、特に大阪を中心とする関西からの誘客を図るのが狙いとのこと。
私からは、本県の観光・宿泊・交通など観光関連事業者が事前に連携し、独自のインセンティブを設けるなど、中予から東南へ周遊を促したり、滞在期間の延長で消費拡大が進んだりするなどシナジー効果が発揮されるよう、本キャンペーンを盛り上げてほしい旨の要望を申し入れました。
次に、部活動の中高連携について取り上げました。
高校の部活動の持続可能な運営に向け、県は「みきゃん部」(現在35校52部)を支援しており、例えば宇和高校では陸上部が中学校部活の受け皿となり、さらに小学校から社会人が合同練習に参加したり、伊方町や宇和島市からも部活参加があるとのことで、その素晴らしい取り組みに敬意を表しつつ、こうした少子化を逆手にとって地域を巻き込む形での新しい部活スタイルの構築に引き続き取り組んでほしい旨の要望を申し上げさせて頂きました。
また、体育館のエアコン整備については、小中学校は国の補助があり、高校は国の補助がないという財源事情の中で、県が所管する県立高校では、通常教室はほぼ100%達成、美術室や音楽室などの特別教室が63.9%、その後に体育館という順序で取り組んでおり、高校体育館はまだ3-4%レベルとのことでした。
私は現況を受け止めた上で、防災減災の観点から近年みられる酷暑において大規模災害が発生したときを想定し、土木部とも連携し、できるだけ予算を確保しつつ、体育館も同時並行でスピードアップを図るよう強く要請をいたしました。
次に、県警には交通安全対策について申し入れを行いました。
ご案内の通り、来年4/1から自転車のルール違反者に対して青切符(罰金)が導入されることになります。
それに先立ちルールがどのように変わるのかをまとめた「自転車ルールブック」が先月、警察庁のHPで公開されました。
私も閲覧しましたが、全部で54ページと膨大で、とても全容を理解することは困難と感じました。
自転車を利用するのは老若男女、ほぼすべての国民が対象となります。
従いまして、子どもたちには学校で、社会人には職場で、高齢者には公民館や敬老団体を通して等、それぞれのルートで理解が進むような周知スタイルが求められます。
とりわけ自転車事故が多いのは19歳以下の学生で、実に全体の6割を占めるのですが、この方々をメインターゲットに設定するなら、県警が把握している特に事故が多い交差点や重点路線で、朝夕の最も込み合う時間に、定時定点のパトロールとチラシによる啓発などを集中的に実施することは有効ではないか、またスマホを見ながらの、いわゆる「ながら運転」が若年世代の事故原因の共通項という点では、ケータイショップ、通信キャリア等による自転車ルールの啓蒙も効果が得られるのではないか、そのような官民一体となった取り組みについて要望を入れさせて頂きました。
以上、今朝は、先週の常任委員会での私の主な提言についてご報告させて頂きました。
県議会9月定例会は、いよいよ本日、閉会となります。
約99億円の補正予算案を中心に、私も代表質問や先程の委員会質疑など、皆様のお声を様々お届けさせて頂きました。
しっかり採決に臨んでまいりますとともに、提言の1つでも多くが実現しますよう引き続き頑張ってまいります。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 08:23
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