
「(略)県議会では先週、一般質問が行われ、今週から論戦は常任委員会へと移ります。
今朝は、先週の一般質問での主な質疑についてご報告させて頂きます。
まず、デジタル技術を活用した災害対応力の強化策についての質問がありました。
理事者からは、初動対応に必要な被害状況をAIにより把握するほか、避難所開設や道路規制状況を地図上に自動表示する機能を導入しており、今後はドローンやスマホからの現場映像をシステム上で一元的に集約できるようにする旨の見解が示されました。
さらに、被災証明書を発行する被災者支援連携システムについて、AIによる家屋の被災状況の自動判定や、スマホなどからの電子申請ができるよう今回の補正予算案に経費を計上しているとの答弁がありました。
私は防災に限らず、行政サービス全体へのDXの進展が加速しているとの実感に加え、今後AIは私たちの生活や社会に不可欠な基盤となることは間違いなく、そのベネフィットを最大に追及するとともに、AIが併せ持つ脅威についても冷静で慎重な議論が必要だと強く感じました。
次に、国の補助対象外の離島航路を維持するための取組みはどうかとの質問がありました。
理事者からは、国の補助対象外となる瀬戸内しまなみ海道、ゆめしま海道エリアの離島航路では、利用者の減少や燃油価格の高騰で航路の存続が危ぶまれる状況との認識が示され、離島航路は住民生活だけでなく観光誘客にも役割を果たしており、広島県や関係市町と協議を重ねた結果、県境をまたぐ5航路に対して協調補助を行う方針で合意したとの答弁がありました。
9/8の本ブログ「補正予算案の概要について」でも触れましたが、しまなみ地域の皆様から長年にわたり寄せられたご要望にお答えすることができ、私も心から安堵しているところでございます。
次に、河川での水難事故に対する防止策はどうかとの質問がありました。
今年7月には西条市、久万高原町で痛ましい死亡事故が発生しました。あらためてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
理事者によりますと、7月の事故を受け、これまでの事故防止対策に加え、救命用具の着用を促進するために地元の市町、民間と協働してライフジャケットの貸し出しを新たに始めたとの答弁がありました。
今から10年前にも同じ面河川で悲しい事故があり、ご遺族の方から私にご相談が寄せられたことがありました。(HP参照)
この度も関係者の方から事故直後にご要望を頂き、その翌日、河川を所管する土木部に対して次のような申し入れを行いました。
“加茂川、面河川ともこれまでに水難事故が後を絶たない箇所であり、関係機関への注意喚起を強化するとともに、遊泳の際にはライフジャケットを着用するのが当たり前となるよう普及啓発に取り組まれたい。”
“例えば、県がライフジャケットを購入し、遊泳シーズンには、その貸出しから安全管理まで、市町や事業者に委託するなど抜本的な安全対策の見直しを検討してほしい”
このことに対し、2週間足らずの短期間でライフジャケットの貸し出しが決まるなど、関係者各位の真剣で素早い対応にあらためて心から感謝と敬意を表したいと思います。(県HP参照)
今朝は、先週の一般質問の主な質疑についてご報告させて頂きました。
今週は、常任委員会。
私も、所属する観光スポーツ文教警察委員会での審議にしっかり準備をして臨んでまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 11:59
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