「皆様、おはようございます。公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
猛暑の中、甲子園では連日、高校野球の熱戦が繰り広げられておりますが、昨日は本県の済美高校が、球史に残る逆転勝ちをおさめました。
大会史上初、逆転サヨナラ満塁ホームランという、シナリオでもかけない劇的な結末で延長13回タイブレークを制したわけですが、
多くの県民に勇気と希望と感動を与えてくれたと思いますし、豪雨災害からの復旧復興に向けて何より心強いエールとなりました。
選手の皆さん、ありがとうございました。また関係各位に心から敬意を表しますとともに、次の試合も全力で応援してまいりたいと思います。
さて、あさって8月15日、私たちは73回目の、そして平成最後の終戦記念日を迎えます。
愛媛県におきましても、ひめぎんホールにて県戦没者追悼式が開催され、私も参列させて頂く予定ですが、本日はこれに先立ちまして、平和の党・公明党としての決意を込めご挨拶を申し上げたいと思います。
終戦記念日に当たり、まずもってすべての戦没者の方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、先の大戦の戦傷病者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。
毎年巡り来るこの日は、平和国家・日本の原点の日であり、不戦の誓いと平和への決意を国民1人1人が祈念し次の世代へとつないでゆく、意義深い記念日であります。
わが国は戦後、「恒久平和主義」の日本国憲法の下で、先人の尊いご努力により今日に至る社会の繁栄を築くことができました。
どこまでも感謝を忘れず、平和な時代と社会をこれからもしっかりと引き継いでいくことを、この日、あらためて決意したいと思います。
一方、世界に目を転じますと、昨年、国際社会に大きな変化がありました。
世界平和の実現に向けた最大の課題が核兵器であることは申し上げるまでもありませんが、国連で昨年7月、122カ国の賛成を得て核兵器禁止条約が採択されたのであります。
これは、史上初めて核兵器を違法とする国際上の規範を打ち立てたもので、「核兵器のない世界」に向けた画期的な第一歩といえます。
しかし、条約の発効には50カ国の批准が必要であり、残念ながら現在の批准国は11に留まっており、このままでは発効が見通せません。
また、核保有国と非保有国の対立もかえって深刻な状態を迎えているという状況で、対立が続きますと、2020年に開催が予定されております、核軍縮を議論する核拡散防止条約(NPT)再検討会議も決裂しかねません。
世界が核廃絶への道から遠ざかりかねない、そんな正念場を迎えているといっても過言ではない状況です。そうした局面なればこそ、唯一の戦争被爆国である日本が積極的な役割を果たさなくてはなりません。
そんな私たち公明党の主張を踏まえ、日本政府はこの間、核保有国と非保有国、双方の間に入って対話を促進し、中立的立場の国の有識者らで核軍縮を議論する「賢人会議」の開催などを実現してまいりました。
今後も、核兵器禁止条約の批准を含め「核兵器のない世界」の実現に向けて、国際社会が断絶することのないよう、粘り強い対話を通じて、平和国家・日本、また平和の党・公明党として全力で取り組んでまいりたいと思います。
一方、北朝鮮の非核化を巡り、6月には史上初の米朝首脳会談が開かれ「完全な非核化」について合意が結ばれました。しかし、重要なことは非核化に向けた具体的な行動であります。
日本としましては、米国、韓国と結束し、中国、ロシアを含む国際社会とも連携しながら、引き続き、完全かつ検証可能で、後戻りできない形での核放棄を、北朝鮮に強く迫っていく必要があります。
拉致問題の解決につきましては、北朝鮮との直接交渉が不可欠であり、日朝首脳会談を模索すると同時に、日朝平壌宣言にうたわれた拉致、核、ミサイル問題の包括的解決、その先の国交正常化に向けた、日本政府のさらなる努力を求めてまいりたいと思います。
私たち公明党は、結党以来、平和は「率直な対話」と「たゆまぬ行動」から生まれるとの信念で、政党外交に力を注いでまいりました。
中でも、平和友好の歴史を積み重ねてきたのが日中関係であります。
今年は、日中平和友好条約締結から40周年という節目に当たります。
この佳節に、公明党は日中関係の新たな一歩を踏み出すため、今秋中国を訪問し政党外交を進める予定です。「行動する平和主義」の旗を高く掲げながら、日中関係をさらに深め、世界各国との平和外交を全力で進めてまいります。
さらには、「戦争がない世界」を実現するには、貧困や飢餓など紛争の温床となる“元”を絶たなければなりません。
現在、国連加盟193カ国は、2030年をめざして、貧困と飢餓の撲滅、不平等の是正など17の目標からなる「持続可能な開発目標」の実現、いわゆるSDGsに取り組んでいます。
SDGsは、「すべての国が人権を尊重し、活力ある社会を築くことで、紛争の温床を絶つ」ことを目的とした取組みであり、正に「戦争のない世界」、「核兵器のない世界」に直結した取組みといえます。
世界が直面する諸課題から「誰一人取り残さない」とのSDGsの理念について、公明党は党内にSDGsの推進委員会を設置し、これまでに国会議員と地方議員がSDGsのさまざまな政策を、各議会で提案、推進してまいりました。
私も、昨年の県議会9月定例会で質問に取り上げ、県の長期戦略や総合戦略にSDGsの理念を今後盛り込んでいくとの答弁、また、教育現場においては、研修会等を通じてSDGsを念頭に置いた教育の推進を図るといった答弁を引き出したところであります。
今後も、「戦争のない世界」実現に直結するSDGsの理念と実践が国際社会の隅々に広がりますよう、そして本県はじめわが国全体に浸透させゆくために、引き続き党を挙げて推進してまいりたいと思います。
以上、本日は、戦後73回目となります平成最後の終戦記念日に当たり、平和の党・公明党としてご挨拶を申し上げました。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 16:45