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2020年 2月定例会(3/5)

テーマ未来世代対策

JR松山駅付近連続立体交差事業について(2020年2月定例会)

JR松山駅付近連続立体交差事業について - 質問 -

JR松山駅付近連続立体交差事業についてお伺いいたします。

先月、新車両基地・貨物駅が伊予市と松前町において完成し、本事業も残すは美沢2丁目から空港通1丁目までの2.4キロ区間、いよいよ2024年度の事業完了を目指し、ラストスパートの段階へと入りました。県民の期待とともに、建設のつち音がさらに高まる今日このごろであります。

振り返りますと、今から30年前の1990年に、松山鉄道高架検討協議会が設置されて以来、本事業は知事初め、行政、運輸、経済等各種団体、地元関係者など、さまざまな方々の御尽力により推進され、今日の進捗を見るに至りました。関係各位に改めて敬意を表しますとともに、事業完了に向けた総仕上げの取り組みに心から期待を寄せたいと思います。

さて、本事業は、駅周辺の8カ所の踏切をなくすことにより、市街地の分断や交通渋滞を解消し、県都の陸の玄関口にふさわしい魅力あるまちづくりを目指すことを目的としています。その意味では、鉄道を高架化した後のまちづくりという観点についても、連動の文脈で見ておく必要があろうかと思います。

昨年12月定例会において、戒能議員の本事業に関する質問に関し、理事者は答弁で、駅周辺の区画整理事業や街路事業と連携して、誰もが訪れたくなる魅力あるまちづくりを目指し事業を進めていると述べ、バスや路面電車との移動の円滑化による交通結節点としての機能強化を図り、県都松山の陸の玄関口にふさわしい松山駅になるよう、松山市やJR四国、伊予鉄道との連携を密にしながら、事業完成に取り組むとの決意が語られました。

県都の玄関口という意味では、地元松山市及び住民等のニーズをしっかり踏まえるとともに、愛媛県の顔としての機能や役割についても、同時に検討がなされなければならないと思います。

例えば、新しい駅舎は言うまでもなくJR四国の鉄道施設ですが、県都の交通結節点としての機能面からいえば、松山空港や松山観光港との将来的なアクセスも視野に入れ、四国新幹線導入の可能性についても、あわせて検討がなされるべきであります。さらに、AIや5Gといったデジタルシフトの進展を織り込みますと、CASEやMaaSを取り入れたデジタル公共交通の結節点という新たな機能も浮上してまいります。

あるいは、まちづくりの観点から、エリアやゾーンといった面として見た場合、駅周辺をどんなコンセプトで整理するのか、松山市などの今後の議論によっては、県有施設の移転・再編ということも視野に入れながら、連携の深化と強化を図るべきと私は考えます。

駅舎整備の所管はJR四国、周辺街区は松山市、道路交通は県といった、縦割りや別々の各論ではなくして、将来を見据えた、本県にとっての全体最適を生み出すまちづくりという観点から、より一層議論が深まることを期待しつつお伺いいたします。

JR松山駅周辺のまちづくりは、松山市の区画整理事業や県の連続立体交差事業が連携して進められていると承知していますが、県が進める、誰もが訪れたくなる魅力あるまちづくりや、県都松山の陸の玄関口にふさわしい松山駅とはどのようなものか、交通結節点としての機能を含め、できるだけ具体的に御見解をお示しください。

JR松山駅付近連続立体交差事業について - 答弁 -

<答弁:土木部長>
JR松山駅周辺のまちづくりに関する御質問にお答えをいたします。
JR松山駅周辺のまちづくりについては、県と松山市が役割を分担して基盤整備を進めており、平成29年に市が策定した松山駅周辺拠点地区まちづくりガイドラインでは、ホールを中心とした情報文化交流拠点の整備、店舗や飲食施設の配置、景観に配慮した建物等のデザイン誘導などに取り組み、市内外からの利用によるにぎわいを創出することとしており、県としては、これが実現すれば、誰もが訪れたくなる魅力あるまちづくりにつながるものと期待しており、松山市が主体的に進めるまちづくりを側面から支援したいと考えております。

また、路面電車の乗り入れとバス停の集約化によるJRとのアクセス性の向上や、駅西口や街路の新設による空港、港との連携強化などにより、JR松山駅の交通結節点機能を高め、中予はもとより、東予や南予地域と国内外の都市との間で人や物の新たな流れを生み出すゲートウエーとして、県都の陸の玄関口にふさわしい駅となるよう、県としては、関係機関と連携して、JR高架事業などの基盤整備を着実に推進してまいりたいと考えております。

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