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2014年 9月定例会(9/19)

テーマ地域経済対策

フランスを新規ターゲットとした観光政策について(2014年9月定例会)

フランスを新規ターゲットとした観光政策について - 質問 -

フランスのパリでは、日本情報誌ZOOM JAPON社とパリ日本文化会館を視察いたしました。総じて得た結論は、フランス人は日本文化が大好きということであります。アニメや漫画、ファッションなどクール・ジャパンと言われるコンテンツから、能や落語など日本伝統の芸能文化、地方の居酒屋ミシュランまで、フランス人の日本に対する関心の裾野の広さに率直に驚きました。中でもZOOM JAPONのクロード編集長は、松山市にある伊丹十三記念館の大ファンだそうで、そのオタクぶりは、伊丹氏のエッセイを丸暗記するほどでありました。

そもそもバカンス王国と言われるフランスでは、多くの国民が旅なれており、旅先を見る目が肥えています。スタイルは個人旅行がほとんどで、こだわりの目的地に長期滞在するため、消費金額も多く、一般的に1回の訪日旅行で日本国内で20万円ぐらい使うと言われています。

一方、昨年の本県への外国人延べ宿泊者数を見ると、韓国、台湾、中国、次いでアメリカ、香港の順となっています。

本県の今後の人口減少を考えると、広い意味で交流人口をふやす必要がありますが、その一つとして、海外からの観光客をどう呼び込むかというのは極めて重要な課題です。

そして、本県のさまざまな魅力に触れていただき、結果としてより多くのお金を落としていただき、また来ていただく。そういうお客様を選び、ふやすという観点から、戦略的にターゲットを設定し、取り組むことの重要性は言うまでもありません。

広島県では、この間、フランスをターゲットとした観光客誘致が進められておりますが、同国のテレビ番組に取り上げられたことをきっかけに、現在、日本を訪れるフランス人旅行客の実に五、六人に1人が広島県を訪れているのであります。

なかなかうらやましい成果ではありますが、本県は、現在開催中の瀬戸内しまのわ2014において、広島県との連携を深めているところであり、フランス人旅行客の本県への誘導を図るには絶好のタイミングと言えるのではないでしょうか。

そこで、お伺いいたします。

親日的でバカンス王国のフランスを本県観光政策における新規戦略ターゲットに設定し、現地での情報発信を初め、広島県や国との連携を強化するなど、さまざまな仕掛けを試みるべきと思いますが、御所見をお聞かせください。また、フランス人来県者数の現状と今後の見通しについてもお示しください。

フランスを新規ターゲットとした観光政策について - 答弁 -

答弁:経済労働部長

フランスをターゲットとした観光についての御質問がございました。

日本の食や自然、おもてなし等が世界で高い評価を集める中、海外からの観光客誘致は、地域経済の活性化にとっても効果が高いため、県では、東アジア等との交流を初め、観光情報サイトの多言語化や外国人観光客向けのジャパンガイドへの観光情報の掲載、また、ホテル等の外国語接遇研修など、積極的な情報発信や受け入れ態勢の整備を進めてきたほか、来月からは、関係者との連携によりまして、ミシュラン・グリーンガイド四国版の英語とフランス語でのウエブ公開が決定したところであります。

観光庁の宿泊統計によりますと、平成25年の本県へのフランス人宿泊者数は1,060人で、欧米諸国の中ではアメリカ人に次いで多く、近年、本県を含む瀬戸内地域で大幅に伸びておりまして、今後、さらなる増加が期待されますことから、愛媛、広島など瀬戸内7県で構成する瀬戸内ブランド推進連合において、フランスを主要なターゲットとして、フランス語での情報発信やメディア関係者の招請、現地の旅行博への出展等に取り組んでおります。

また、フランスはサイクリングの本場でもありますので、世界7大サイクリングコースに選ばれたしまなみ海道を強くアピールするとともに、瀬戸内海の景観を初め、道後温泉や俳句等の歴史文化やおもてなしの心など、本県が世界に誇る観光資源を広く発信し、国や近隣県とも連携しながら、フランスなど海外からのさらなる誘客に取り組み、地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。

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