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日本と中国の外交について

日本と中国の外交について - 質問 -

次に、日本と中国の外交についてお伺いいたします。

去る8月11日から14日、超党派による若手国会議員が中国を訪問し、中国政府、中国共産党幹部らとの交流が行われました。

今回訪中したのは、私どもの遠山清彦衆議院議員を団長とする自民党、公明党、日本維新の会、みんなの党所属の9名、いずれもことし1月に発足した超党派議連日中次世代交流委員会のメンバーであります。

マスコミにはさほど大きく取り上げられませんでしたが、私は、戦後最悪と言われる現在の日中関係を何とか改善に向かわせよう、打開しようとする彼らの試みを高く評価したいと思います。

遠山団長によると、訪中団の基本方針は3点で、中国政府ともこの線で合意し、会談が組まれたそうであります。

その第1点は、訪中を定例化し、両国関係がどんな状況にあろうとも交流を継続するということ。

第2点は、日中関係が、両国のみならず、アジア太平洋地域、世界全体にとっても極めて重要な二国間関係であるとの前提に立ち、その改善のために貢献するということ。

そして、第3点は、村山談話等に示された歴史認識を継承しつつ、次世代の若手議員らしい率直な対話交流を重視した活動を展開するということ。

中国共産党中央対外連絡部との会談では、議論が平行線をたどり、また、大変厳しいやりとりが続いたそうでありますが、若手ならではの率直な意見交換を通して、日中双方の見解の相違を具体的に認識するとともに、幾つかの合意が見出せたとのことであります。

例えば、日中間の紛争については平和的手段で解決するという原則を確認した上で、不測の事態を避けるためには防衛当局間のホットラインを確立することが重要であること、また、FTAやTPP等を通し日中双方の経済協力のさらなる強化が求められること、そして、韓国を含めた日中韓次世代交流という新たな枠組みの立ち上げと定例化という訪中団の提案に対し、強い賛意が寄せられたことなどであります。

私は、若手国会議員が、両国関係がどんな状況にあろうとも交流を継続するという方針のもと、日中韓次世代交流という新たな枠組みづくりに合意できたという報道に触れ、今の日中関係に一条の光が差し込んでくるかのような思いがいたしました。

次元は異なりますが、私も先日、愛媛県華僑華人連合会の林会長のお招きで、中国駐大阪総領事館の王副総領事を初め、本県在住の華僑各位と交流する機会をいただきました。

民間交流レベルで会話が弾む楽しいひとときでありましたが、今の厳しい日中関係の展望について互いに完全に一致したのは、両国は絶対に戦争をすべきでないという点についてでありました。

再び日中が戦争になることを望む中国人は一般人民では一人もいない、彼らが異口同音に述べられたこのことは、決して社交辞令ではないと思いますし、本県の一般県民100人に聞いても同様でありましょう。地域が平和で、安心して生活を営み、安全に暮らせるという両国民にとっての共通利益を最も損なうのが戦争であるからです。

日中政府間の関係が非常に難しい局面にある現在、事態を打開させるために県民の私たちにできることは何か。

私は、ビジネス、教育、文化など、さまざまなレベルで顔が見える民間チャネルを一つ一つ縦横無尽につくり上げていくことではないか、そして、遠回りのように見えても、こうした草の根交流こそ日中平和外交を盤石にさせゆく最も近道であると思うのであります。

今後、安倍首相と習近平総書記による日中首脳会談が待たれるところではありますが、その開催見通しはいまだ見えてまいりません。日中国交正常化40周年となった昨年、日中平和友好条約締結35周年を迎えた本年と、重要な両国の佳節を関係改善へとつなげることができなかったことは極めて残念でなりません。

そこで、お伺いをいたします。

日本と中国の現在の外交状況について、知事はどのように認識されるのか。また、今後、中国との交流にどのように取り組まれるのか、御所見をお聞かせください。

日本と中国の外交について - 答弁 -

答弁:中村時広知事

次に、日中関係についての御質問でございますが、中国は東シナ海を隔てた隣国であり、経済、文化など、さまざまな面において歴史的にも緊密な関係にありますが、昨年9月の日本政府による尖閣諸島の所有権取得以降、両国間の緊張が高まり、地域レベルの交流にまで影響が出ることを憂慮しているところでございます。

一方、中国の中にもこのような状況を冷静に受けとめている方々も数多くおられ、こういうときこそ地道に粘り強く地域間の交流を積み重ねていくことが重要であると認識しています。

これまで本県では、中国を重要な交流先と位置づけ、遼寧省や大連市との間で経済友好協定を締結しており、来年、大連市との協定締結20周年を迎えることから、本年10月に経済交流ミッションを派遣することとしているほか、昨年7月には弘法大師空海が修行した地である西安市と友好交流及び協力関係の発展に関する協議書を締結したところであり、今後は、この西安市との関係をさらに発展させながら、陝西省との友好交流関係の構築にもつなげていきたいと考えており、一層の交流促進に努めているところでございます。

県としては、今後とも、これまで築いてきたきずなを大切にし、県内市町や民間団体とも連携しながら、文化、スポーツ、そして観光、経済など、重層的な交流を積み重ね、未来に向けて、地域対地域という視点に基づいた中国との友好の輪をさらに広げていきたいと考えております。