終日、大島を訪れる。 それぞれの集落を歩きながら、ノスタルジックが頭をよぎった。 この、せこ道も。色はあせ、凹凸だけとなった看板も。 廃屋から窺う、土間も。ひっそりたたずむ、木の電柱も。 かつて、生活の一部として輝いていたこと、生き生き、がそこにあったこと、を思い出す。 離島とか、過疎地とか。周辺ばかりでない、都市部も含めて。 生き生きを醸し出す根底にあったコミュニティ、それが今、確実に失われている気がする。 時代に即した新しいコミュニティの構築。 経済危機とは違った、日本人としてのアイデンティティの危機、 として、取り組みを進めてまいりたい。