笹の葉さらさら、軒端に揺れる、お星様きらきら、金銀砂子。 今日は、七夕。三つ子の魂のメロディが、頭をよぎる。 いうまでもなく、それは、彦星と織姫の、年に一度の逢瀬の日。一説によると、その伝説の起源は3世紀の中国と。 1,800年の悠久を超えて、今日も、全国に、願いを込めた短冊は揺れているだろうか。 さて、あるご婦人から切実な願いを頂く。過疎地における医療格差の深刻について、だ。 これは、今日のみならず、今年に入ってから途切れることなく、県下いずれの農山漁村・中山間地域からも寄せられる、共通のお声だ。 もっというなら、全国同時多発、医療格差だ。 私が所管部局に行った取材においても、また、複数の議員が、本会議の質問で取り上げた際にも、理事者側のスタンスは、いずれも一貫している。 何とかしたいのは山々だが、現在のところ、それがいかに困難であるか、という理由説明と、それに対して行っている精一杯の次善対応への取り組みにご理解を、というカウンターパンチならぬ、カウンター要請だ。確かに、ではある。 財源不足、医師不足。診療科目ごとの医師の偏在、病院経営の不振あるいは破綻。患者を支える家族の負担の増大。その要因を一つ一つ見ていくと、この問題解決の糸は非常に複雑に絡まる。 出口の見えない現状と、答えを見出せない現実に直面し、不安に駆られ、あせりを覚えるのは私一人ではないだろう。 しかし、この問題。何とかするんです、の肚をまず決めたい。 策や方法も大事だが、最も大事なことは、議員も行政も、当事者の気持ちに立つことであろう。 どんな人でも、それが自分の家族だったら、自分のかけがいのない人だったら、どんなことをしても助けたい、と思うように。 今年の七夕は、あいにくの雨。残念ながら、天の川は見えないけれど。 星に願いを、との祈りにも似た気持ちで、問題解決に向けたこれからの取り組みを、誓う。